シナリオとは、ペルソナが目的に辿り着くまでの基本的な流れのことです。
ユーザーシナリオ作成の目的
誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どうやって問題解決するのかを考え、仮説のサクセスストーリーを作ります。ゴールを達成するまで、どのような行動や心理をするのかを予測して可視化し、その仮説を検証することでユーザーのニーズを見つけることができます。
「行動を喚起するため、ユーザーの心理にどのような変化を起こさなければならないのか」「どうすれば、そのような変化を起こせるのか」を理解することによって、ユーザー行動に再現性が生まれます。
ユーザーシナリオを作成する
ペルソナに対してタスクを設定する
ペルソナがプロダクトに対してどのような行動を起こすか、段階的に仮説を立てます。
環境状況を設定する
・環境—ペルソナがプロダクトを使用する場所を設定します。
・精神性—その場面でのペルソナの心理状況を設定します。
・動機—ペルソナがこのプロダクトを使用するのはなぜでしょうか。そしてなぜそのタイミングなのでしょうか。何がシナリオの引き金となっているのでしょう。
・利用に影響を与えている外的要因—プロダクトを使用する際の問題、障害等を設定します。
動機と思考プロセスをシナリオにする
1)誰が(ペルソナ)
2)どういう状況にいて(スタート)
3)何をするために(ゴール)
4)何を見て、何を考えて、どう行動するのか(プロセス)
ペルソナは、XX(イベント)のためにXX(コンテンツを探す)必要がありました。
XX(検索)して、XX(気に入ったコンテンツの詳細)やXX(レビューを読み)ます。XX(コンテンツを買い物かごに入れ)、XX(決済)しました。
ペルソナはXX(目的のコンテンツを見つけ)、自分の目的を達成しました。
ユーザーシナリオの検証
検証すべきはデザインそのものではなく、その要件としてのシナリオです。
- 量的な検証:シナリオにもとづくデザインによって、どのような数字が出たか(アクセス解析等)
- 質的な検証:シナリオに書かれたユーザー心理の変化が実際に起きたか(ユーザーテスト等)
デザイン要件を抽出
「XXという行動を喚起するために、ユーザーの心理にXXという変化を起こすこと」
それを果たすために何が必要かという観点で、ナビゲーション、コンテンツなどのデザイン要件を抽出します。
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